December 28, 2008

2008年の2枚

 去年の終わり頃に買っているCDも含まれるが、今年、よく聴いていた、かつ名作な2枚を厳選。圧縮された音源かつヘッドホンではなくて、CD経由きちんとしたスピーカーで聴くことをお勧めする。
 今、CDってほんとに売れてないらしいね。素晴らしい曲なら、結局はCDで聴きたい&持っておきたいと思うけどなぁ。逆に言い換えれば、適当な音源&安い小さなヘッドホンで満足できてしまう音楽市場って...。


Ma Fleur / The Cinematic Orchestra(Amazon)
試聴(juno records)

 確かTowerで(Ninja Tuneか...)と思い、とりあえずで試聴したら作品性の高さにぶっとんだという。架空の映画を1枚のアルバムにまとめたというコンセプト通り、ストーリー性があり1枚で完結している。
 室内楽の要素が強いが、Amazonのレビューにあるようにジャンルの壁を完全に越えている。
 日本語版は解説とボーナストラック2曲が追加。



Lifetracks / Tom Middleton(Amazon)

 '90年代にGlobal Communicationというambientでポピュラーなユニットがあった。その片割れ、Tom Middletonが発表したアルバム。
 もはやambientではなく音楽性はより豊かになり、electronica、室内楽、fusion等々を飲み込み吸収している。美しく、が、大げさでないメロディーラインは健在。彼の人間性が滲み出ている。

July 28, 2008

BATTUTA


http://www.zingaro.jp/

 チケットスペースからもうDMが届いていた。詳しくは伏せるが、先行予約だとかなーり早くから受け付けが始まる。
 演目は日本初公演時とは違う「バトゥータ」。遊牧民をテーマとし、音楽はルーマニアの2つの楽団とのこと。
 2005年の「ルンタ」(風の馬)は素晴らしかった。あのときの音楽(?)はチベット僧の読経がメインだった。

 一番高いSS席が20000円、円形舞台に一番近くなるギャロップシート(1~3列目)は多少の砂が飛んでくるので18000円という設定になっている。前回はSSかSで、当たり前だが馬が走ると風と息遣いも走るのが感じられ、すぐに呑まれて、ただ観ているしかなかった。

参考:Zingaro(初公演時に書いた解説)

October 14, 2007

PHOENIX

PHOENIX / SYSTEM7

 知人のるみちさん(a.k.a.手塚るみ子氏)が関わっていて、かつ試聴(MUSIC ROBITA)もできるので落としておく。るみちさんとSYSTEM7の経緯はamazonに詳しく書いてあるので、自身が書かずともそちらを参照。
 SYSTEM7を中心に様々なアーティストが参加している。全曲、techno / 4つ打ち / ゆるゆるの基本をしっかりおさえていて、そしてSYSTEM7ゆえ質がかなり高い。丁寧な仕事というか。広い層に聴けるアルバムでしょう。
 時間とともにこうしていろいろな形に生まれ変わって、再び広まっていくんだなぁ。まさに不死の鳥。

 余談で、手塚治虫氏に関してはWikipediaによくまとまっている。自分も彼は別にヒューマニストではなかったと認識している。世間一般におけるありがちな彼の評価は、ヒューマニストであって欲しい or そうに違いないという希望なのでは。
 下記は引用。
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没後、マンガの神様という呼称が一人歩きし、神格化されるようになった。作品もヒューマニズムの側面ばかり強調されるようになり手塚に対する一面的な美化が行われた。実際には作品の中では非常に多くの思想や信条、感覚、心情を持つ人間が登場する。話の展開も決してヒューマニズムが主体ではなく、人間や社会への絶望感や厭世的な意識、虚無的な要素も濃厚に伺える。人間的にはヒューマニズムの塊のような人物ではなく、もっと人間臭い人、神経質な人だったと言われる。手塚自身、自らがヒューマニストと呼ばれることを極端に嫌っていた。インタビューでは「自分は、そのへんのニヒリスト以上の絶望を持って仕事をしている……はっきりいえばヒューマニストの振りをしていれば儲かるからそうしているだけで、経済的な要請がなければやめる」と強い皮肉を込めて断言している。
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July 30, 2007

Contact to the Spiritsから海

Contact to the Spirits / V.A. mixed by kaito

 ドイツのレーベルKompakt、の国内企画盤。kaito(a.k.a. ワタナベヒロシ氏)によるmixed CD。Kompaktはambientというか音響系というか、そういうのばかり家にあるけど、こういうのもたまにはよろしい。
 聴いたときの第一印象は、これはとらんちゅ or ちゅんとらだ! なぜ幼児語と。プラス、バスドラ打っているけど、うるさい音楽がダメな人もこれは聴けるのでは、と思った。おそらく、ジャンルで陳列するならtechnoになるんだろうけど。
 リンク先で試聴はできる。けれども、圧縮されたRealファイルではなく、無論CDのほうが音質、空気ともに心地良い。
 Kompaktというレーベルの一部を、センス良くまとめている一枚でしょう。

 ところで、海に入るようになってから、うるさい音楽は拍車をかけてダメになったような気がする。外洋に面したドロップ・オフやシー・マウントで、底が見えない碧の真っ只中にぽっかりと浮かんでいるとき。緩く流されているとき。
例:写真はキンベ、パプア・ニューギニア
http://www.moeabletype.org/img2/png/3-20.jpg
http://www.moeabletype.org/img2/png/4-21.jpg
 その種の経験が、うるさい音楽から遠ざかるのをなぜかより手伝った。

 今年の夏休みというか9月は、たぶん手術を受ける。今の状態では、一生ダイビングはできないことが発覚したので。幸い、現代では開胸せず胸腔鏡を使った手術になるので受けるダメージは少なく、3日〜5日間ぐらいで退院できる。
 海には再び入る、絶対に。

余談:
 世間一般では「潜る」と表現されるけど、私的には「浮遊する」のほうがずっと近い。大抵、着底している時間はごくわずかか、全く着底しないで流されているかのどちらか。浮きも沈みもしない、中性浮力という状態を保つから。
 もっとも、いったん入ったらしばらくは出てこれない or 上がってこれないのは事実だけどね。>潜る

April 9, 2007

fenneszと教授の

cendre / fennesz + sakamoto

 fenneszのアルバム2枚は以前、このblogに落としているのでそちらを参照。で、今度のは、そのfenneszと教授の合作(*)。fenneszの音数が少し減って、かわりに教授の緩やかなピアノの即興が入る。よって、耳 or 神経に障る音成分はそれほど含まれていないので、ある程度の大きさの音量で聴ける。そのままの解説ですまん…。
 とまぁfenneszと教授を聴いている人には容易に想像していただける通り、好きな人にとってはすこーんと入れるアルバム。逆にいえば、好き嫌いが分かれそうな気が。自身は好きです。普段、この種の音楽を聴いていない人にとっては、退屈以外の何物でもないでしょう。

 リンク先の教授の解説@amazonにあるように、最初fenneszから音ファイルが来て→教授がそれに合わせてピアノの即興を被せて送り返す、という作り込み方をしたらしい。11曲目、最後の曲だけが教授発。

 しかしレーベルがレーベルで、ある意味、驚いたんだけど。「エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ」ですよ奥さん。時代は変ったんだねぇ…。

(*)
 前にもちらっと出しているが、こちらのほうがずっとお得。

January 17, 2007

System 7なぇう!(外国人風に)


The Art of Chill 3 mixed by System 7

 System 7は前に、Mirror System名義でambientな『Mirror System』も出していたり。なぜ「mixed by Mirror System」としなかったのかは知らない。まぁ単に知名度によるマーケティング的なことからだと思うけど。

 内容はvarious artistsで2枚組み全22曲。前出の『Mirror System』から引っ張ってきている曲も数曲入っている。気持ちはわかるけど、mix違い(*)とはいえ被るからそういうの止めようよ、というのは書いてはいけないことなのかもしれないどうなんでしょう。
 party peopleにはちょっと懐かしい(?)Platipusから。綺麗めな or きらきらした曲を多く出していたレーベル。
 トライバルな雰囲気の曲は少ない。あーば〜んなというか洗練されているというか、そういう曲のほうが多いです。が、全体を通してという視点で見ると、おされすぎではない。中庸あーば〜ん(*2)。うむこれだ!
 また、記憶では音数少ないという曲はほとんど無いかも。でも、うるっさいなぁ頼むよと思う曲も無かったはず。
 ということで、それだけ広い層に安心して聴けるmixed ambient CDでしょう。普段ambientや音響系とされるものを聴かない人でも、比較的聴きやすいと思う。別に貶しているのではなくて、裏を返せばそれだけ質は高いので念のため。でなければ第一、いちいち取り上げない。時間の無駄になるし面倒だ。

(*)
 実情はあまり変わらない、はず(うろ覚え)。

(*2)
 余談で、『Mirror System / Mirror System』は中庸あーば〜んより少しあーば〜んです。各曲のタイトルは風光を表しているのが多いが、全体的に音色はそうではない。イーノの言葉を借りると「石みたいに無表情な」。正確には「研磨された石」かな。

November 28, 2006

ヴェルファーレ・バナーからやたら書き


(クリックすると拡大画像を表示します)
 必死だな。mixiのバナーに出てきた。これだけでは芸が無いので。

2006年12月31日
 ↑じょんろびんそん。

2007年1月1日
 ↑SHINKAWA / YO*C / Q'HEYというのを久々に見た。もちろん、活動していて、自分が気に留めていなかっただけなんだろうけど。ハッピーハードコア(略してハピハコ…)なんていう脱力を誘う、よくわからん(*)ジャンル or 通称が存在していた時代の認識から、あまり動いていないという。
 一般人の認識なんてそんなもんです。これを読んだファンは怒らぬよう。あ、例えば
「Q'HEY氏がハッピーハードコアを主に触ってたとこの人、勘違いしてるよ」
 とか勝手に深読みしていちいち絡んだりメールを送ってこないように。うぜーから。認識はそこまで酷くないから。
 なんとなくTOBY氏をGoogleに入れてみた。だから怒るなって。←誰に

 少し他ジャンルの話になるけど、あの頃tranceのparty or open air partyはパワーがあったねぇ…。それとも、自身のベクトルがpartyから他へ移っただけなのか。おそらく両方だな。
 外側から見ていると、tranceのシーン自体がかなり前から「エレクトロニカです」という方向に行っているような気がする(正確にはエレクトロニカという単語が生まれる少し前から)。後発のトランス(サイバー? エイベックス? コムロ? パラパラ? デリッカー??)とかと混同されるのはもーほんと勘弁、というのもあるのかな。
 もっとも、古くからいる人々の傾向が、エレクトロニカとかテクノと呼ばれる音色、節奏に向かっているのが一番の大きな理由だろうけど。もしくはそれさえも飽きちゃって、ある意味、無ジャンルへというか(まぁこの傾向は昔からだったけど)。うーん、Return to the Source(*2)ってことか。
 とても長い目で見ると結論としては、full-on / upliftingとされる曲はすぐ飽きるってとこに落ち着きそう、ありきたりだけど。聞けて極々たまに。つーかうるさいよ。そうだこの手は「駅前パチンコ」と呼ぶのが良いのでは。仮に駅前パチンコでかかっていなくとも、雰囲気が出ていてとてもわかりやすい。パチンコ屋がある限りニュアンスは不滅です。
「あれ駅前パチンコだよ」
「駅前パチンコか」
 ほらわかりやすい。ジャンルを跨いでグローバルに使用可。

(*)
 そもそも矛盾してるだろ。

(*2)
 別に映画『The Matrix』で出てくる概念ではない。昔あったReturn to the Sourceに引っ掛けただけ。知らない人、モグリ、若者はここ(global-trance.co.uk)を読もう。ちなみに、日本でもReturn to the Source名義のpartyは行われたことがある。行っているから確かである。