November 17, 2004

浮遊気味映像

WONDER UNDER WATER ─ 原色の海
 こーれとっくに落としたと思っていたら、落としてなかった…。
 監督はレニ・リーフェンシュタール氏。『民族の祭典』等を撮った伝説の方です。去年、101歳で亡くなりました。
 彼女、71歳でダイビングのライセンスを取得し(*)、熱帯の海に精力的に潜り、ひとつの作品にまとめました。極彩色の珍しい生物たちが、淡い青の中で淡々と生活しております。
 映像、映画は比較的多くの人が楽しめるものを取り上げているのですが、うーん、これはちょっと人を選ぶかも。なぜなら、解説やDEEP BLUEのようなストーリー性はないので、ただ一方的に享受する&エンタテイメント的に楽しもうという人には、色あせた風光に映ると思う。原色の世界なんだけど。
 以下に挙げるような人のほうが、楽しめる度は高いと思われます。
・熱帯の海が好きな人。特にマクロ派の人にはいいかもしれません。
・はまりものが好きな人
・(解説なし)世界遺産とか環境映像の類を眺めていられる人
・人間、やはり綺麗な海にたどり着くのではないだろうかと思っている人 :D

参考:レニ・リーフェンシュタール ART&LIFE(cine-tre.com)

(*)
 51歳と偽って取得した。人間やればできる場合は非常にあるという好例(無論、やってもできない場合もある…)。レギュは入れ歯してくわえたのだろうか、なんてどうでもいいことをついつい考えてしまいます。
 どこの団体のを取得したんですかね。PADI? どなたかご存知ですか?

November 11, 2004

Zingaro

 mixiでじじこさんが書いていたのだけど、ジンガロ日本公演が決定したようです。チケット発売開始は2004/11/27。公演日程は2005/3/12〜5/8。演目はLoungta - ルンタ(風の馬)。木場公園内ジンガロ特設シアターにて。
 うんこ止まらなくても行きます絶対! 日本で観られるっていい時代になったなぁ。
 特別協賛はHERMES。流石というか妙に納得。<馬具

下手糞な解説:
 ストーリー性はそれほどなく、馬と人間とが深遠な意味を持つ無意識的な断片を、観客が囲んでいる円形の舞台で、高度な馬術を駆使しつつそれらを演じていきます、緻密に計算された光と共に。まさに無意識的な断片で、観客はそこにあるものをただ感じていればいいのです、馬の息遣いと共に。考えなくたっていいのです。
 日々の鍛錬と馬との生活、そしてバルタバスや他のアーティストたちによる、芸術的センスと情熱がなければありえない騎馬オペラ(*)。要するにめっちゃ素晴らしいんだようあ"ーっ。

公式サイト:Zingaro

(*)
 オペラとありますが、ねちっこく歌う演劇ではありません。というか、セリフ自体ない。

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版

 この映画、10年以上ぶりに観た。落とすのに時間がかかってた。
 ざっとした話はamazonのレビューを読んでもらうことにして。

 私には田舎がないので、(故郷に帰りてぇ)とか(俺は故郷を捨てた)みたいな感情は持っていないのですが、それでも感動は当時とやはり変わりませんでした。
 もう忘れていた幼い頃の記憶とか情景を、ふとしたことで思い出す経験はあると思いますが、そういうものがいっぱい詰まった映画です。例えば、昔遊んだおもちゃ箱を発見、それにまつわる記憶をまざまざと蘇らせた以上の感動はあると思う。プラス、初恋愛なんかも絡んできます。
 年を食っていくと、ものを見たり考えたりするときの視点や思考に余裕が出てきたりする。けれども同時に、計算をしない一途さや無邪気さなどはどんどん捨てていく。呆れるくらいうっちゃる。でないと社会では生きていけないから。そういうことにもうまく触れている映画。
 また、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画に対する愛情と情熱を感じられる、ああーっ一言でいうなら要するに「いい」映画なんです! いずれにせよ観ていない人は観ろ。文句あるかっ。←文字に表せなくていらいらした人。:D

 ちょっとだけネタばれしてしまいますが、完全オリジナル版は年月を経た後、初恋愛の相手に遭遇しています。劇場公開版はあんなにカットされていたのか…。

November 5, 2004

25th hour

 邦題は『25時』。スパイク・リー監督の作品はそーとー観ていないので、いかんいかんと思って手に取った作品。スパイク・リーの映画は、嫌いではないのですが。

 24時間後に収監される売人 - モンティが、残された自由な時間をどのように過ごすかという話。密告したのは誰なのかまだわかっていない(恋人に疑念を抱くことから離れられない)、それこそ愛犬の世話を誰に頼むかも決めていない。父親と食事もしなければならないし、友人たちと最後のpartyも楽しまなければならない。7年間も過ごさなければならない刑務所で、確実に姦られるという恐怖。
 モンティには、やらなければならないことが結構ある。

 スパイク・リーさんは、人間の奥底を叫ばすのが相変わらずうまいですね。それらは暴力的な憤怒であったり、見返りを期待しない慈愛だったり。それらどれもが、人間の持っている本質であって。
 人種豊かなニューヨークという舞台で、描かれていきます。モンティの友人たちがグラウンド・ゼロ(工事中)を見渡せる高級マンションの一室で、語る場面なども出てくる。
 好き嫌いが分かれるところではある。が、スパイク・リーさんが苦手な人でも不思議な余韻に包まれて、規範批評的感情はほとんど持たないと思います。「そう生きられるかもしれない」からです。

 うおー、ネタばれせずに最後の良さをどうやって書けばいいのか、めためた悩んだ。

参考:25時