Niagara Falls >> Toronto

 トロント。オンタリオ湖に面したカナダ最大の都市。市の北西にトロント国際空港を構える。金融、商業が盛んで、博物館、美術館、劇場なんかもあります。
 道は碁盤目状で、広く整備されています。地図があればよっぽどの方向音痴+文盲でない限り、迷うことはないでしょう。治安は非常に良く、女性がぱんつ1枚とかでない限り、夜一人で歩いても大丈夫。つーか強姦される以前に、警察に捕まりそう。<ぱんつ一枚
 カナダ全体にいえることですが、行っちゃいけないというところはありません。それほど治安は良い。穏やかで、悪くいえばルーズな国民性によるのでしょう。都市でもクラクションの音をあまり聞かない。オーストラリアンに通じるものがある。

 実は私、トロントのダウンタウンに入ってから、写真はほとんど撮らなくなります。都市は画になるところたくさんあるし、人なんかも撮りだしたら、それこそなんのために旅行しているかわからないので。

 トロント、ダウンタウン。地図のように東西南北、わかりやすく広がっています。黄色の太線は地下鉄。路面電車も走っています。
 ホテルは市のほぼ真ん中、メトロポリタンホテルでとても便利だった。市の中心は市庁舎、イートンセンター(デパート)、シアターなどもあり、大変にぎわっています。そこから西に行くと、オンタリオ美術館、チャイナタウンが広がっている。チャイナタウンって世界中どこにでもあるね。彼らのパワーには脱帽。
 さて、写真つきでちょっとだけ紹介しましょうか。地図を片手にどうぞ。汚い書き込みは気にしないように。

Tront Map
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 カナダ・ライフ。
 市の中心部、市庁舎から近いです。晴れているので、トロントに入った初日でしょう。塔の上の人が気持ちよさそうだったので。



 市の北部にあるオンタリオ州議事堂。
 立派。議事が行われていない時は、中に入れます。

 ここのすぐ西に、トロント大学があります。医学部が優秀。インシュリンを開発した大学。建物も議事堂と同様に、古く立派でした。
 ちなみに、確かアグネス・チャンとか留学してます(笑)。カナダの大学を卒業すると市民権が貰えるため、中国系留学生は結構多い→いざとなったら親は呼べるので。中国人はしたたかです。また、カナダで出産したら子供の国籍はカナダ。
 まぁ自分も、もし将来、子供を持って
「アメリカに留学したい」
 とか頼まれたら考えちゃうけど、カナダの大学だったらいいかな。環境いいもの。
「よし、行ってこい。いっぱい勉強してこい」
 応援しちゃう。:D

 ここより北もしくは市北側は、ロイヤル・オンタリオ博物館、高級ブティック街、高級住宅地、カサ・ロマ(水力発電事業で成功したヘンリー・プラット卿が建てた、城のような豪邸→後に破産したらしいけど)なんかがあります。
 高級ブティック街は、カルティエ、グッチ、エルメス、シャネル、有名どころ全部ありますわよ奥さん。
 高級住宅地は、もちろん庭付きでセンスのいい立派な家でしたが、それでも日本円で4000万位だってよ。羨ましいですね…。



 前出のオンタリオ州議事堂の内部。ちょっとした展示あり。
 実際に議事を執り行う議場も入ったのですが、ロシア人の観光集団がなかなかどかんので、写真は撮ってこなかった。


 市の南側、ベイエリアの近くに世界最高を誇るCNタワーがあります。
 ぷっくりとした塔の展望台まで、エレベーターで一気に行ける。チケット買うのにちょっと待つけど。

 CNタワーのすぐ近くにはスカイドーム(球場)、ちょい北には劇場あり。

 オンタリオ湖に面したベイエリアからは、ディナーつき遊覧船とか出ています。
 それと高級マンションが建ち並んでいる。これまた日本円で4000万くらい。ここいらの住民だけが乗れる、市へのプライベートなバスが出ています。
 オンタリオ湖には天然の島があって、芸術家が多く住んでいるそうな(島名失念。たぶんWard's Island@Toronto Islands。ベイエリアから見えます)。冬は凍るので、彼らはスケートで渡ってくるらしい。

 とにかく、カナダに住むならスケートうまくならないとだめです(笑)。街中の噴水とかもスケートリンクになるので。



 前出のCNタワー展望台から、オンタリオ湖沿いを。
 この日は曇り→雨と相成りました。トロントでは天候にあまり恵まれなかった。



 CNタワーから市の北側へカメラを。



 高層ビル群。
 低く見えますが、実際は日本のそれらより高いです。地震が少ないため。地盤も固いんじゃないかな。


 I'm a sky walker.
 上記の展望台から階段でとことこ下に下りると、グラス・フロアがあります。高いんだよもー。
 設計的には5tの重さに耐えうるらしいけど、それでもいやーな緊張感が脚と体の中心に。



 グラス・フロアから外に出られる。
 金網張りになっています。びょーびょー風に吹かれる。



 いきなり帰りのトロント国際空港。日の出。
 ねみゅい…。画面左の飛行機、尾翼にあるjetsgoのピースマークと太陽の対比がおもしろかったんだが、綺麗に撮れてないね



 またね。
 高度は雲から推測して、1000mくらいじゃないかな。




 ↑これ、北海道です(本当)。
 映画が終わって現在地が示された時に、(ひょっとして)と思い日よけ上げたらちょうど見えた。左図、枠内のどちらかです。誰か航路に詳しい人、教えてください。


 おまけ。姪3人へのお土産。ナイアガラ・フォールズのホテルにて。
 カナダの騎馬隊(RCMP - Royal Canadian Mounted Police)を模したぬいぐるみ。
 30男が、どのタイプのぬいぐるみが一番かわいいかと、両手に持って真剣に考えている画は、傍から見て怖いものがあるでしょう…。しかも同じの三つ買ってるし。喧嘩するからだよう。


 おまけ2。自分へのお土産。
 カナダでなぜアンモナイトの化石かとつっこまれそうだけど、アンモナイトの化石が宝石化し、オパールに似た光を放つ「アンモライト」というものがあるのです。北米は恐竜の化石がよく出ることは周知の事実で、カナダ、アルバータ州ではアンモライトが商業ベースに乗るくらい産出される。
 貝の原形を留めたアンモライトの原石は、向こうでも十分高いです。もちろん日本でもたまげるくらい高い()。
 よって、アンモライトまではいかないけど、結晶ができてるのを選びましたん。

 太古に海でぷかぷかしていたものが死に、海底に留まり化石になりつつ、その間に海は隆起し陸地で掘り起こされる。7千万年以上かけて。
 そして現在、はるか離れた極東の島国、自分の机の上にあったり。
 私はこういうの好きです。ある種の薬物による偽物ではない、本物の石の視点。<『花を運ぶ妹』参照
 宝石史(?)の中では歴史の浅い宝石だけど、興味ある方はどうぞ。

 他に高くてちょっと買えなかったのは、イヌイット(昔はエスキモーと呼んだ)のアートとか。ちっこい石の彫刻でも、(ええ!)って値段で。今度いつか行った時、買うんだ。
 まぁお土産は金額じゃないけど。書き込みして持ち歩いた地図だって、本人にとっては立派なお土産。それと記憶。


トロント&more追記:
 通貨はカナダドルですが、観光地、都市ではUSドルも使えます。
 日本に帰ってきてカナダドルを円に替えると、安くて凹むので、まぁ小額のカナダドルと国際クレジットカード(AMEX, VISA, Master, etc.)ってパターンがいいのでは。小額のカナダドルとある程度のトラベラーズチェックっていうのも、ありでしょうね。

 飯は基本的に北米的(味付け大雑把&濃い。量は大量)で、そんなにはうまくないです。イタリアンもあることはあるんだけど、やっぱり北米的な味なんだよなぁ。イタリアン、さすがにタバスコは使わないって。
 カナダで食べて一番おいしかった料理は、チャイナタウンで食べた中華でした(笑)。味付けはちゃんと中華だった。量は大量でしたが。
 フランス語圏になるモントリオールとかケベックになると、また違うのかも。

 最後に、あくまでも一旅行者の感想と事実。カナダは税金も高く(公共料金は安い)、トロントの生活必需品の物価は日本より少し安いくらいですが、それでも皆「ゆとり」あったなぁ。ルーズなカナディアンも5時きっかりに仕事は終えます。残業という概念はない。従業員に残業させると、結局、企業にはその分税金が課せられて儲からないシステムなんだそうな。
 ホームレスは犯罪犯さなくてもしっかり食べていけたり、教育は高校まで無料だったり、都市は無理なく綺麗に整備されてたり。日本と違い、税金がどこに使われているのかわからなかったり、どこかの都市、ど田舎のように無駄に使ったり、というのはないです。
 トロントでは日本人をほとんど見かけません。黄色人種を見かけたら、中国系留学生かチャイナタウンの住民。が、例外で稀に日本人もいる。私のような観光客と、カナダで仕事を持って20年以上住んでいる猛者。
 そりゃ帰る気なくすよなぁ。俺もオーストラリアかカナダに仕事あったら(not part-time job)、帰らないよ…。夢のまた夢だけど。それにはビジネス英語鍛えんと。

 なんだか日本は、明治から戦後、欧米(こういう括り方、好きではないけど)の悪いところばっかり吸収しちゃったような気がする。次世代は借金まみれで未来は暗いし。と書きつつ、おかしな日本のシステムに守られていることもまた事実で。
 この国は悪いところ見てたらやってられんよ。ご愛嬌の域を超えています。

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