サメ@レクリエーションにまつわる話

b. 社会科学


電流利用のサメ撃退装置が好評、害及ばさずと豪州企業
オーストラリア・アデレード──オーストラリア南部アデレードの企業が開発した、電流を利用したサメ撃退装置「シャーク・シールド」の利用者が増えている。オーストラリアの海岸部ではサメに襲われる事故が後を絶たないが、サメにも人間にも害を及ぼさないとするこの装置を使えば、海中に長時間、安全にいることが出来るとしている。
サメは獲物に襲いかかる際、目を守るために目を閉じ、頭部にある感知器官で、獲物が発する微弱な電流を察知する習性を持つ。
シャーク・シールドの仕組みは、この習性を利用したもの。海中にいる人間の周囲5〜8メートルに、サメの吸収能力を超えた強い電流を流し、サメにとって嫌な場所にして撃退する。
強い電流に触れた場合でも、サメの器官を一時的にけいれんさせるだけで、電流の流れている場所から離れれば、けいれんはおさまるという。
装置を開発したシーチェンジ・テクノロジー社によると、この技術は10年以上前に、南アフリカで開発されたものだが、一般向けに商品化されたのは、ここ最近のことだという。
同社では、ダイバーや海中作業者向けのほか、漁師が使う網に取り付ける製品も出している。
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 そういえばスケール&仕組みが違うけど、「超音波で蚊を撃退」なんて商品もあったなぁ。ディスカウントストアで買って→使ったことあるけど、意味が無かったような気がする…。素直に蚊取り線香を焚いたほうがよろしい。
 ところで、ダイビングってサメに襲われて危険なんじゃないの?と勘違いされることがありますが、確率的にはものすごく運悪くないと襲われません。
 人を襲うサメ(*)の種自体が少ないというのと、ダイビングポイントに人を襲うサメはまず出現しないからです。大前提として、人を襲うサメが度々出るダイビングポイントは普通、閉鎖されるでしょう。例外的に、南アフリカなどではホオジロザメが多いポイントで餌を撒いて→ケージに入ってダイビング、なんてサービスもあるみたいですが。
 報道による印象も理由の一つでしょう。実際は器材の不具合や人為的ミスによる事故のほうが、はるかに多いはずです。邦人が海外でもちょこちょこ事故を起こしていたりするのですが、なぜかあまり報道されません。なんでだろ。
(*)
 自ら襲ってくるサメという表現が正確か。
参考:
ホホジロザメ(ホオジロザメ)・ケージダイビング(株式会社フリーウエイツーリスト)
 Cカード無くてもできるらしいですよ。50cmも潜ればぎしっとくるので、耳抜きのスキルは必須だろうけれども。
 エアは船上から貰うんですって。タンク→レギュじゃないと逆にちと怖い…。
Shark Shield(SeaChange Technology)

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