メガロドンの歯の化石、ポイント

c. 自然科学

 メガロドンの歯の化石は、大きく状態が良いものは市場で枯渇している状態であり、この先、さらに値が上がっていくらしい(一度、手に入れたコレクターが手放さないというのも手伝い)。選ぶ際はここがポイントというのをまとめておく。
 信用できる海外業者のほうが、質が高いものを安く入手できる。結局、日本の業者は輸入しているので。酷いのになると、海外業者のサイトにある写真パクってきて「当商品は海外にあります」なんていうのもある。「当商品」ってお前の商品じゃねーだろ、それ以前って感じ。誰か先に直で買ってやれよ。:D
 長い年月を経た自然物なので、完璧なものは滅多に見かけない。あっても派手な値段になってくる。数ある中からある程度、目星を付け、これなら妥協できる or 気にならないという選び方になるでしょう。

・全体的に
 大きな欠損は価値↓↓↓。小さな欠けも価値↓な要因に。斜め計測15cm級となると、まともなものが極々わずかのわずか、という状態になる。当然、補修されたものよりナチュラルで完璧なもののほうが、価値は高い。
 幅広く厚みがある上顎の歯に人気が集まる。奥歯になるほどカーブし、左右対称から離れていく。ただし、奥歯を集めているコレクターももちろんいる(奥歯も奥歯なりの魅力がある)。
 色は個人の好みになるが、真っ黒だと少し高めになるかも(そして、なぜか状態はそれほど良くないものの比率が上がる)。塗ってしまっている粗悪品も中には紛れているでしょう。化石界隈では塗ってしまう概念がまかり通っているが(私的にはかなりダメなんだけど)、メガロドンに関しては艶や微妙な透けも観賞ポイントになる。
 なお、当然だが、裏側もチェックする。
 鉱物なので見た目より重く、爪でこつこつ叩くと金属的な音がする。硬い樹脂の中に鉛を仕込み、着色した偽物も存在するので入手には注意を払うこと。そのような偽物は成型、着色の技術が劣っているようで、おもちゃっぽく見える。微妙な透けも再現できていない。金属に~とかの偽物もあるのかも(三葉虫では多い)。

・Enamel(エナメル質)
 人間でいう「白い歯っていいな♪」の部分。剥がれが無く、(縦線状に入る)ヒビも無い / 目立たないもののほうが価値↑。歯の構造上、歯根に近い部分が痛みがちになる。

・Serrations(セレーション)
 エナメル質外縁に存在するぎざぎざ。綺麗に残っているもののほうが価値↑。歯のサイズが大きくなると、磨耗しがちになる。
 セレーションは、メガロドンとホホジロザメの歯に共通な特徴になる。無論、メガロドンの歯のほうがずっと大きい。

・Tip(先端)
 セレーションに含まれる概念だが、磨耗せず尖っていると価値↑。ティップが欠けていると、セレーションが欠けているより価値↓。

・Root(歯根)
 ここも欠けてしまうと価値↓。左右対称が望ましい。下顎の歯は、歯根はV字型が強く出る(歯自体も尖った形状になる)。

・Bourrelet(ピュレ)
 一言で翻訳すると何になるんだろう…。歯根膜?? フランス語では腹まわりのはみ出した肉とかを示すみたいだが。英語圏でこの単語で表現する。
 エナメル質と歯根の間に存在する、元は肉質な帯。薄いため残りにくい。当然、残っているもののほうが価値↑。

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