PHOENIX

d. 人文科学と芸術


PHOENIX / SYSTEM7
 知人のるみちさん(a.k.a.手塚るみ子氏)が関わっていて、かつ試聴(MUSIC ROBITA)もできるので落としておく。るみちさんとSYSTEM7の経緯はamazonに詳しく書いてあるので、自身が書かずともそちらを参照。
 SYSTEM7を中心に様々なアーティストが参加している。全曲、techno / 4つ打ち / ゆるゆるの基本をしっかりおさえていて、そしてSYSTEM7ゆえ質がかなり高い。丁寧な仕事というか。広い層に聴けるアルバムでしょう。
 時間とともにこうしていろいろな形に生まれ変わって、再び広まっていくんだなぁ。まさに不死の鳥。
 余談で、手塚治虫氏に関してはWikipediaによくまとまっている。自分も彼は別にヒューマニストではなかったと認識している。世間一般におけるありがちな彼の評価は、ヒューマニストであって欲しい or そうに違いないという希望なのでは。
 下記は引用。
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没後、マンガの神様という呼称が一人歩きし、神格化されるようになった。作品もヒューマニズムの側面ばかり強調されるようになり手塚に対する一面的な美化が行われた。実際には作品の中では非常に多くの思想や信条、感覚、心情を持つ人間が登場する。話の展開も決してヒューマニズムが主体ではなく、人間や社会への絶望感や厭世的な意識、虚無的な要素も濃厚に伺える。人間的にはヒューマニズムの塊のような人物ではなく、もっと人間臭い人、神経質な人だったと言われる。手塚自身、自らがヒューマニストと呼ばれることを極端に嫌っていた。インタビューでは「自分は、そのへんのニヒリスト以上の絶望を持って仕事をしている……はっきりいえばヒューマニストの振りをしていれば儲かるからそうしているだけで、経済的な要請がなければやめる」と強い皮肉を込めて断言している。
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