Filofaxにまつわる話

g'. 生活と文化 2

Filofaxというブランドをご存知だろうか。バブル期に青春時代を過ごしている人なら、かなりの高確率で知っているはず。そう、大学生およびヤング社会人(?)たちがこぞって持った、システム手帳の代表的ブランド。
こう書くとなんとも新興勢力的な薄っぺらい印象になってしまうが、Filofax自体の歴史は古い。1912年、ロンドンに設立。後の世界規格となるバイブルサイズのシステム手帳を考案、発売したブランドとして有名。リフィルサイズ、 6穴も始まりはFilofaxである。
当時からかなり高かった。また、Stylofaxという固くない、ちょっぴりおされでプライベートに十分使える路線も出していた。
高校生だった私は、綺麗に青色で染め上げられているStylofaxの6穴を一目見て気に入り、見分不相応な値段と使い道になるのにも関わらず、屁こきそうな勢いで思い切って買ってしまうのだった。渋谷ハンズでの出来事。
社会人になってからも使っていたが、PCの出現により予定、電話番号等は全てPCにぶち入れ→管理するようになり、システム手帳は使わなくなった。すると当然、見かけなくなってかなり経っていた。
買ってから17、8年ぐらい?(数えるのも嫌だ…)経ったシロモノ、出てきたよ。中身も現存してた。電話番号は、忘れて誰かわからない人々(特に女性)がごろごろ書いてあるのには驚く。若いとき、女好きだったもんなー…。
下の写真は現物。VANSONのLeather Balm(写真)を使って拭き拭きしたら、汚れも取れしっとりつやつやになって、全く問題なく使えるではないですかこれは。革は変色のみでしっかりしている。歳月により、青色が薄紫というか形容不可能な複雑な色になった(見る角度で変わるような)。中の金具もCRCつけたティッシュで拭き拭き→ぴかぴかですよ。
手帳を使わないよろしくない社会人を改め、これからはちゃんと使おうかと思っております。愛着が持てるもの、せっかく持っているんだからねぇ。
「腕時計はいいものをしなさい」という趣旨を昔、言われたことがあると以前、書いた。「手帳はいいものを持て」というのを私から付け加えておこう。いい手帳は時間をしっかり刻む。

表。何色やねん。

裏。裏は外気に触れていた部分がわずかだったため、意外と色が残っている。
参考:
Filofax(global)
Filofax UK

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